震災後に日本の首相になってもらいたい有名人は誰かとのアンケートを行ったところ、トップに人気司会者で映画監督でもある北野武(きたの・たけし)さんが選ばれた。彼はコメディアン出身で、今でもコメディアンとしての活動を続け、その時は「ビートたけし」という名前を使う。2位になったのは元首相の小泉純一郎(こいずみ・じゅんいちろう)、3位は東京都知事の石原慎太郎(いしはら・しんたろう)だった。このアンケートは、アクサ生命保険が20~50代の生活者1万人を対象に実施した。目的は、震災後の人生観や価値観の変化を調べること。
4位以下のベスト10は、ソフトバンク社長の孫正義(そんまさよし)、大阪府知事の橋下徹(はしもと・とおる)、前宮崎(みやぎ)県知事の東国原英夫(ひがしこくばる・ひでお)、日産自動車社長のカルロス・ゴーン、政治家の小沢一郎(おざわ・いちろう)氏、米大統領のバラク・オバマ、ジャーナリストの池上彰(いけがみ・あきら)の順だった。文化人、実業家、政治家など、幅広い分野の有名人が挙げられたが、現役の国会議員は小沢氏しかベスト10に入っていない。
東日本大震災を機に、働き方に関する意識も変化したようだ。震災前に比べて、「高収入を得たい」と考える人の割合は10.1ポイント減り、「出世したい・社内で認められたい」という答も5.2ポイント減った。一方、「家族の近くで働きたい」は5.1ポイント増えた。「仕事と家族なら、家族が優先である」も2.8ポイント増えた。仕事観の変化を映し出している。
この調査は6月10~13日にインターネット上で実施した。1都3県(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県)の男女1万人(男性5000人、女性5000人)から意見を聞いた。